会長挨拶

全国イノベーション推進機関ネットワーク会長 吉川 弘之

全国イノベーション推進機関ネットワーク会長
吉川 弘之(国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター 特任フェロー)
 

全国イノベーション推進機関ネットワーク(以下「イノベーションネット」)は、学生ベンチャーの草分け的存在であり、また、日本の地域イノベーションの実現に情熱を傾けられた故堀場雅夫氏により、2009年に創設されました。その狙いは、産業支援機関や産学官金における地域や組織の垣根を越えた連携の促進、支援人材の育成・交流等を通じて、新事業の創出や創業を促進すること等により、地域の稼ぐ力を増進することにあります。私は、イノベーションネット創設以来、産業技術総合研究所最高顧問として、また、イノベーションネットアワード審査委員長として、関わってきましたが、皆様からのご推挙により、堀場会長の後任として、2015年6月に会長に就任しました。

私自身は長い間、生産技術の研究をしてきました。当時、協働するより競争するものと考えられていた生産技術の研究開発について、世界を説得して国際的なネットワークを作ったという経験があります。人と人とのつながりによって、非常に大きな新しいものが出来るのです。

イノベーションネットアワードの審査委員長としても共通したものを感じました。情熱を持った「人」が発想し、自由に動いて協力者を集め、ネットワークを作ることでイノベーションが実現しています。
アワードは2012年に開始されて以来回を重ね、経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、農林水産大臣賞を始めとする各賞を受賞した地域イノベーションの先進事例も多く蓄積しております。2017年からは、イノベーションネット堀場雅夫賞として、地域イノベーションや地方創生を情熱を持って推進し、優れた成果を上げられた個人を表彰する制度も設けました。アワードの受賞事例には、産業支援機関を始め、大学・高専、地域経済団体、金融機関等、多様なプレーヤーによる多彩な地域産業支援の取り組みや、その中で主導的な役割を果たした人の経験が蓄積されており、地域イノベーションの創出に取り組む人々にとって多くのヒントを含んでいると思います。このような蓄積を活用して、今後益々イノベーションの創出に貢献して参りますので、是非とも何なりとご遠慮なく、私どもにコンタクトして頂きたいと存じます。

皆様と共に、地域イノベーションを進め、各地に稼げる事業を輩出して、地域の自立を図っていきたいと思っております。宜しくお願い致します。